肺がんについて
肺がんは日本におけるがん死亡原因の第1位であり、その数は毎年増加傾向にあります。
肺がんは男性では死因の第1位、女性では第2位の死亡数です。死亡数が多い理由は、がんが進行した状態で発見されることが多いためといわれています。また、他の臓器に転移しやすいため、治療成績が上がらないということも、理由として考えられます。喫煙は肺がんの最も一般的な原因といわれています。喫煙者の肺がん発症リスクは、非喫煙者の3~4倍に上ります。また、非喫煙者でも、受動喫煙(他人の喫煙により煙を吸いこむこと)によって肺がんのリスクが高まることが報告されています。
ぜひこの機会に肺がん検診を受けることをおすすめします。
肺がん検診について
対象年齢(受診間隔)
40歳以上(1年に1回)
内容
レントゲン検査:胸部レントゲン検査を行います。
判定基準によっては、喀痰検査を行うこともあります。
実施会場
保健センター
検診日
日程につきましては、集団検診日程一覧表または健康だよりをご参照ください。
申し込み
保健センターにお電話いただくか、電子申請にてお申し込みください。
検診結果
検診日から1ヶ月半後に、検診結果がご自宅に郵送されます。
肺がん検診の対象外となる方
以下の方は肺がん検診の対象外となります。
- 妊婦中あるいは妊娠の可能性がある方
- 自力で5秒程度の立ち姿勢が保てない方
肺がん検診で異常を指摘された方へ
肺がん検診で異常を指摘されたら、できるだけ早く胸部CT検査をお受けください。胸部レントゲンで異常が見つかっても、CT検査をすると何の問題もない方もいらっしゃいます。その多くは、胸の中に血管や肋骨など様々な臓器があるため、たまたま暗く見えるだけという結果です。
CT検査は10秒ほどで終了し、MRIのように15分から30分もかかることはありません。閉所恐怖症の患者様でもほとんど場合、CT検査を受けることが可能です。
近年、放射線被ばくを低減する技術の開発が発達しているため、体へのダメージがほとんどなく、安全に検査を受けることが可能です。また、造影剤を使用せずに肺を評価できるため、検査に伴うリスクもありません。
当院でもCT検査がご利用いただけます。詳しくはお問い合わせください。